キング・タイチートゥは巨大なヘビのようなグリム。"The Emerald Forest"で初登場し、ライ・レンと戦った。
外見[]
キング・タイチートゥはグリムの中でも特に大きな種の1つであり、頭部だけで人間ほどの大きさがある。通常のヘビが牙を一対しか持たないのに対し、キング・タイチートゥはその顎の中にいくつもの牙を備えており、また黒く長い舌を持っている。最も特筆すべき点は彼等が双頭であるという点で、黒いヘビと白いヘビが胴の中央で繋がったような形をしている。
黒蛇[]
黒蛇部分は基本的には黒い肌だが、胴体には白とグレーの市松模様になった部分もある。血のように赤い大きな目を持ち、頭部の白い骨のような装甲には赤い模様が描かれている。
白蛇[]
白蛇部分は基本的には色が黒蛇部分の逆になっているが、頭部の装甲は濃いグレーになっている。黒蛇と同じく白とグレーの市松模様部分があり、それは胴体の途中から黒蛇に切り替わる中央に至るまで続いている。
漫画版[]
漫画版では4体のキング・タイチートゥがテンタクルによって融合され、8つの頭を持つ巨大なグリムとして登場した。その際、頭部の装甲は表面に起伏が付いて鋭角的になっており、胴体にも骨の装甲が追加されている。
登場シーン[]
RWBY[]
"Ruby Rose"のナレーションでは2体のキング・タイチートゥのシルエットが描かれていた。
"The Emerald Forest"の新入生テストでは、レンがキング・タイチートゥの黒い頭と遭遇。彼はストーム・フラワーを構えて交戦を開始。しばらくは戦いを優位に進めていたが、もう片方の白い頭の奇襲により武器を落としてしまう。そこに黒い頭が噛みつこうとしたが、彼はオーラでそれを防ぎつつ牙を破壊した。続けてその牙を目に突き刺し、オーラを込めた掌底でその牙を強打。牙から注入されたオーラによって黒い頭は内部から破裂した。その後、経過は描写されていないが白い頭もレンによって倒された。
"No Brakes"では、地下を走る列車の車両が爆破されたことによって空いた穴からキング・タイチートゥが降りてきた。キング・タイチートゥは他のグリムと共に列車を追って最終的にはヴェイルに侵入。市民達を大混乱に陥れた。"Breach"では、地面に空いた穴から巨大なキング・タイチートゥが現れ、チームRWBYに襲い掛かった。しかし、その後すぐに到着したノーラ・ヴァルキリーによってあっさりと倒されてしまった。
漫画版[]
漫画版ではチームJNPRが任務として4体のキング・タイチートゥと戦うことになった。堅く滑りやすいキング・タイチートゥの鱗によってなかなか攻撃が通らず苦戦していたところに、さらに謎のグリムがキング・タイチートゥ達に取り憑き1体の強力なグリムと化してしまった。その様子を見ていたジョーン・アークはその後到着したチームRWBYも含めた皆にその事を伝えた。彼等は協力して8つの頭の気を逸らし、それによって生じた隙を突いてルビーがその取り憑いたグリムを撃ち抜く。その後は元に戻った4体のキング・タイチートゥを全員で倒した。
技能と能力[]
実在のヘビと同じく大きな顎で噛みつく、あるいは巻き付いて締め上げるという攻撃方法を持っている。その他に、大きな体を活かして突進することもある。毒を持っているのか、黒い頭と白い頭で能力に違いがあるのか等は分かっていない。
トリビア[]
- "タイチートゥ"(taijitu、太極圖)とは日本語で言う太極図のことであり、下降する気(陰)を表す黒色と、上昇する気(陽)を表す白色で構成されている。
- "キング"の名は実在のコモンキングヘビから取られたものである[1]。
- 白い頭の方は頭部の装甲がグレーであるが、これはグリムのカラースキーム(黒、白、赤、黄)から逸脱している珍しい例である。
- 元々、ファンの間では"The Emerald Forest"でレンが戦ったキング・タイチートゥは黒い個体と白い個体の2体であると考えられていたが、"Forever Fall, Pt.2"と"The Stray"の間で行われたスタッフのチャットで、1体のグリムであることが明かされた。
- 漫画版の融合したキング・タイチートゥは8つの頭を持つ伝説上のヘビ、ヤマタノオロチを基に考えられたものである。
- ブレイクが話した八ツ首のヘビの体内にある剣の話も、ヤマタノオロチの体内から草薙剣(くさなぎのつるぎ)が見つかったという話に基づいている。
参考[]
- ↑ DVD/BDコメンタリーより