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クロウ・ブランウェン(Qrow Branwen)ヤン・シャオロンの血縁上の叔父で、レイヴン・ブランウェンの双子の弟である。シグナル・アカデミーの元教師であり、義理の姪であるルビー・ローズの大鎌使いとしての師でもある。武器は大鎌・ショットガンに変形する剣ハービンジャー。かつてはサマー・ローズタイヤン・シャオロンレイヴン・ブランウェンと共にチームSTRQを組んでいた。

クロウはオズピングリンダ・グッドウィッチジェームズ・アイアンウッドと同様に、レムナントを守る組織の一人でもある。

外見・衣装[]

クロウは黒くて尖った髪で赤い目をしており、顎のラインには無精ひげが見られる。

オリジナル衣装(Volume 3~7)[]

Qrow-V4

赤いぼろぼろのマントと、尾の長いグレーのドレスシャツ、黒いドレスパンツ、黒いドレスシューズを身に着けている。過去の写真でも同様の格好をしているが、無精ひげは見られない。

また、彼は右手の人差し指と薬指にリング、首に十字形のペンダントのついたネックレスをつけている。

前髪は基本的に下ろしているが、戦いの際に、時おりかき上げてオールバックのようにすることがある。

アトラスでの衣装(Volume 7~)[]

Qrow-V7

アトラスに着いたあと、クロウはボロボロのマントとリストバンドを新調している。なお、以前のようなネックレスは付けておらず、右手の人差し指と薬指のリングは黒いものに変わっている。

服はダークグレーの襟が付いたシャツに、十字架のようなボタンが付いた黒いベスト、Vネックの肌着、そして黒のドレスパンツとドレスシューズである。

シャツの袖に入れられた花の模様はクロウのエンブレムに似たデザインになっている。

カラス形態[]

カラスに変身した状態では、黒い羽と赤い目を持ち、頭には特徴的な冠羽がある。クロウという名前の通り、彼が変身するのは比較的小型のカラスであり、姉のレイヴンが変身するワタリガラスとは鳴き声(レイヴンの方がより深い音)や飛び方(クロウは羽ばたきが多く、レイヴンは滑空が多い)に差がある。

イメージギャラリー[]

人物[]

クロウは表面上は粗雑でぶっきらぼう、かつ皮肉屋で、時には品の無い言動を取ることもある。常に飄々とした態度で、他人に無関心であるとも受け取られることがあるが実際には思いやりの心を持っている人物である。

子供たちの前や重要な会議中でも構わず携帯しているスキットルで酒を飲んでおり、グリンダからは「いつも酔っぱらっている」と言われていることから分かる通り、クロウはある程度のアルコール依存症である。ビーコン陥落後のチームRNJRとの旅路で見られたように、彼はアルコールに頼らずにリーダーシップを発揮することが出来ていない。

クロウは他人をニックネームで呼ぶことが多い。ルビーのことは「おチビ」(Kiddo、またはPipsqueak)と呼ぶことが多く、他にもヤンを「かんしゃく玉」(Firecracker)、オズピンを「オズ」、アイアンウッドを「ジミー」、ウィンター・シュニーを「アイス・クイーン」と呼んでいる。

彼はアトラスを嫌っているようで、ヴァイタル・フェスティバルの間アトラス軍ヴェイルに陣取り、オズピンをないがしろにしている事を公然と批判していた。挙句にはウィンターを見るや否や彼女を挑発して一戦を交えている。

クロウはおじさん(old man)と呼ばれることを嫌っているが、ルビー達との会話を打ち切るために年を取ったことを口実に使っている。

子供っぽい態度を取る一方で、クロウは優秀なハンターとしての感性を持っている。ヴァイタル・フェスティバル・トーナメントの試合を見た彼は、その内容についてあからさまに酷評していた。彼は任務で世界中を周っているため外の世界の厳しさを知っており、それに比較するとトーナメントの試合が生ぬるいものに見えたのだと考えられる。また、彼はルビーとヤンに対して、ローマン・トーチウィックホワイト・ファングへの勝利がかりそめのものであることを伝えた上で、調子に乗るなと警告している。ただし、彼は姪たちの潜在能力を信じており、ビーコン・アカデミーで学び続ければ卒業後に大成できると彼女達を励ましている。さらに、ヤンがトーナメントで失格となり落ち込んでいるときには、彼女の母親であり自身の姉であるレイヴンのことを話し、彼女が前に進むためのきっかけを作っている。

クロウは粗野な振る舞いではあるが根は優しい人物である。ヤンとルビーの事は大切に思っており、かつて幼かった2人がグリムに襲われた時に救出した。さらにシグナル・アカデミーで落ちこぼれていたルビーがハンターになる夢をかなえられるよう、彼女に武器の扱い方を教えている。"It's Brawl in the Family"と"Lessons Learned"でも、彼と姪たちとの仲の良さが描かれている。"Family"では、クロウは姉とは異なり人殺しを軽蔑していることや、腕を失ったヤンのことを気にする様子が無いレイヴンに怒っていることが示された。クロウはレイヴンと同じく、ハンターを殺す術を学ぶためにビーコン・アカデミーに入学したが、セイラムの従っていたレオナルド・ライオンハートの所業を知ったときには強い怒りを見せている。彼は家族の関係を重視する考えを持っているようで、盗賊団の首領として非道な活動を行っているレイヴンに対しても、オズピンのもとに戻ってセイラムとの戦いに加わるよう説得を試みている。しかしながら、"The More the Merrier"で彼女がセイラムの勢力に協力しクロウや彼の仲間達と罠に嵌めたと知ったときには、もはや彼女は家族ではないと言い放っている。

クロウは自身のセンブランスについて非常に気にしており、不運を呼ぶこの能力が家族や友人達へ悪影響を与えないように距離を置くようにしている。彼がほとんどの任務で単独行動を取るのはこのためである。彼はこのセンブランスが生まれながら持った呪いであると考えている。クロウは他人と友好関係を築くことを完全に諦めたわけではなく、クローバー・エビと出会い共に行動する内に、再び友人を作れるかもしれないと考えるようになっていった。しかし、後にこの希望もクローバーの死という最悪の形で打ち砕かれることになる。

クロウは自分の意見をはっきりと言うタイプであり、それがアイアンウッドへの批判やルビー達への警告にも表れている。また、オズピンがピュラ・ニコスに次の乙女になるよう依頼した時に、彼は大人の中で唯一、乙女になることへのデメリットを率直に告げた。ルビーがオスカー・パインに対して、彼がオズピンとは異なる一人の人間だと言って励ましたときも、クロウは「そんな嘘をつくな」と言って突き放している。

クロウは権威やルールを嫌うタイプであるが、オズピンに対しては忠実に従っていた。彼は宗教への信仰心などは持っていないが、オズピンから伝えられた兄弟神レリックの存在については素直に信じている。しかし、オズピンが隠していた過去を知ったあとはすぐさま態度を変え、怒りを露わにしながら彼への信頼を全て捨てている。クロウはさらに、オズピンと出会ったことが人生最大の不幸だとまで言い放っている。

"Lost"の頃には、クロウは何もかも諦めたような態度を見せ、話し合いにも参加せずアルコールに逃避するようになっていた。しかし、ルビーが彼の姿勢をきっぱりと非難したことでクロウは心を入れ替え、以降は飲酒を控えるようにもなった。このときクロウは、ルビーが立派なリーダーとして成長していることに驚きの表情を見せている。"Sparks"では、クロウはクローバーとの会話で酒をやめたと発言しており、"Cordially Invited"でもウェイターから勧められた酒を断っている。

技能と力量[]

アルコール依存症を抱えているにもかかわらず、クロウは作中でも最も優秀なハンターの一人でありオズピン勢力の重要なメンバーでもある。

彼の実力は、酔っている状態でもアトラス軍の精鋭であるウィンターと互角以上に戦えることによって証明されている。また、ハンターアカデミー2年目の生徒を容易に倒せるほどの暗殺者であるマーキュリー・ブラックが、クロウの姿を見るやいなや慌てて報告しに行ったことも彼の実力を示している。アイアンウッドやアーサー・ワッツといった面々も、クロウと直接戦うことは避けたいと考えているようである。

"Welcome to Haven"では、ライオンハートはクロウとレイヴンの実力が互角であると評価している。ただし、ここではレイヴンが春の乙女であることは知られていないため乙女の力は考慮に入れられていない。

カラスに変身できることもあり、クロウは隠密及び情報収集について高い技能を持っている。彼はセイラムが作り出した「あるもの」をその目で見た数少ない人物の一人であり、それを恐怖そのものと表現している。

RWBY: The Grimm Campaignでは、クロウの実力と武勇は世界的に広まっており、伝説的なハンターとして有名であるということが明らかになった。

身体能力[]

細身の身体であるにもかかわらず、クロウは相当な筋力を持っている。

武器を持たない状態でも、セイラムの側近で近接戦闘の達人であるティリアン・キャロウズを拳と蹴りによる攻撃でふっ飛ばしている。クロウの格闘技術は、"Gravity"のティリアンとの戦いでも披露されている。

彼が武器の大剣を振るうと、地面を砕いてクレーターを作ったり、金属の柱を切断したり、オーラが衝撃波となるほどの威力がある。武器を投げつけて利用することもあり、その投擲の技術も非常に優れている。ティリアンとの戦いでは吹っ飛ばされている最中に武器を投げて地面に突き立て、体勢を立て直すための足場として使っていた。

クロウは強靭な肉体を持っており、物理的なダメージと毒の両方に高い耐久力を見せている。ティリアンとの戦いで毒に侵されたあと、彼はアルコールによって毒の回りが早い状態にあったにもかかわらず、救出までのかなり長い時間を耐え抜いている。また、ダストで強化されたヘイゼル・ライナートの強烈な一撃をまともに受けたあとも、ノックアウトされることなく戦い続けている。

クロウは身のこなしも非常に素早く、ウィンターやティリアンといった素早い相手の攻撃も容易にかわしている。

武器[]

メイン記事:ハービンジャー

クロウの武器は、ショットガンや大鎌に変形する大剣のハービンジャーである。オズピンが言及している通り、クロウは一流の大鎌の使い手である。ルビーに大鎌を使った戦い方を教えたのも彼であるが、ルビーのクレセント・ローズはハービンジャーの模倣というわけではなく彼女自身が設計したものである。"Heroes and Monsters"では、クロウはこの武器でグリフォンを一瞬の内に真っ二つにしている。

"It's Brawl in the Family"では、ハービンジャーはクロスガードの辺りにギアがついた大剣の状態で登場した。多くのハンターの武器と同じく、ハービンジャーにも銃火器の機能が付加されている。この時は、クロウは武器を大鎌に変形させようとしたが途中でやめており、後の"Heroes and Monsters"にて大鎌が初めて披露された。

クロウは周囲がスローモーションのように感じられるほど高速に鎌を振るうことができる。また、ウィンターとの戦いでは彼は右手と左手のどちらでも自在に鎌を操れることを示している。

センブランス[]

メイン記事:ミスフォーチュン

クロウのセンブランスであるミスフォーチュンは周囲の者に不運をもたらすもので、他の多くのセンブランスとは異なり常に効果を発揮しており、本人にも止めることはできない。その効果は、"New Challengers..."で見られたようにグラスを落としてしまうといった軽いものから、戦闘に大きな影響を与えるものまで様々である。

この不運の対象をクロウが制御することはできないため、彼は親しい者からは距離を置くようにしている。クロウは戦闘の際にはセンブランスを増幅しており[1]、相手を不運が襲う確率が上がっている。これによってクロウは有利に戦いを進めることができるが、仲間に害が及ばないよう一人で戦うことを要求される。オニユリでのティリアンとの戦いでは、ティリアンは飛び乗った屋根の木材が折れて落下したが、その後クロウの側にいたルビーにも頭上に建材が降ってくるという不運が襲っている。

"The Final Word"では、エアシップから爆弾が落下しそうになった際に、クロウがクローバーの形見のバッジを握って祈ったところ爆弾の動きが止まっている。この事はクロウがセンブランスの効果をある程度抑えられるようになった可能性を示している。

トリビア[]

  • ブランウェン(branwen)はウェールズ語で、"聖なる白いカラス"を意味する。
    • レイヴン(raven)とクロウ(crow)はどちらもカラス属の黒色の鳥を指す語である。crowはカラスの総称で、そのうち大型のものをravenと呼ぶ。
    • "Burning the Candle"で、ヤンがレイヴンを探しに行ったこととクロウに助けられたことについて話した際、黒板に書かれていた文章は、北欧神話に登場する2羽のカラス『フギンとムニン』についての詩の引用である。文章はおそらく以下のとおり:
      フギンとムニンは広大な大地の上を毎日飛んでいる。
      私はフギンのことを心配している、戻ってこないかもしれないと。しかしムニンについては輪をかけて心配している。
  • クロウは上記のムニンと、オズの魔法使いのカカシ(Scarecrow)を元に作られたキャラクターである。
  • Kerry Shawcrossによるとクロウは元々はシリーズの第1話に登場する予定であった[2]
  • クロウのハンターライセンスの番号は"?6734-67530-00458"である。
  • KerryとMiles Lunaは、脚本を書く上でクロウはお気に入りのキャラクターであると述べている。その理由は、シリアスな態度を取らない大人のキャラクターを書くのが新鮮だったためである[3]
  • MilesはVolume 3のクロウのモーションキャプチャーを数多くこなしており、その際キャラクターになり切るためにウィスキーを飲んで酔っ払うことまでしている[4]
  • "No Safe Haven"では、クロウはオスカーのことを"pipsqueak"(チビ)と呼んでいるが、これは鋼の錬金術師エドワード・エルリックにかけた表現である可能性がある。鋼の錬金術師の英語吹替え版では、エドの声はクロウと同じVic Mignogna、アルの声はオスカーと同じAaron Dismukeが演じている。
  • 英語版RWBY WikiのQrow Branwenのページは、2013年11月10日にMontyoumという名前のアカウントによって編集され、クロウのフルネームとして"Qrow Branwen"という名前が追加されている。当時はクロウの姓は明かされておらず、また、このアカウントがMonty Oum本人であるという証拠も無かったためこの編集は一旦差し戻された。
  • 共通点が多い事から、数多くのファンがクロウこそがルビーの血縁上の父親なのではないかと考えていた。しかし、Milesは公式にこれを否定しており、ルビーは叔父に憧れてスタイルを真似しているだけであると述べている[5]

参考[]

  1. CRWBY AMA
  2. Volume 3 DVD Directors' Commentary Chapter 2
  3. Tumblr Q&A October 7, 2016
  4. Volume 3 DVD Directors' Commentary Chapter 2
  5. CRWBY AMA February 12, 2018
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