チーム(Teams)は4人の個人で構成されるグループで、互いに協力して戦うために結成される。ビーコン・アカデミーをはじめ他のアカデミーでも、生徒たちはチームに所属することになる。そしてチームメイトと共に学び、他のチームとも訓練しながら、ハンターになるためのトレーニングを行う。
背景[]
ハンター・アカデミーでは、チームメンバーとの間で長期的な絆を築くことと共感を育むことを目的として、4人一組のチームが結成される。アカデミーを卒業した後、チームはそのまま残ることもあれば、メンバーが独立したキャリアを追求するために解散することもある[1]。
歴史[]
大戦後、ヴェイル王は君主制を廃止し、ハンターを養成するためにハンター・アカデミーを創設した。彼はチームワークを奨励し、そのために生徒たちを4人一組のチームにした。
オズピン教授は、ヴェイル王がハンター・アカデミーを設立する際にミストラルのおとぎ話にある『The Hunter's Children』に触発されて、この物語の4人組や理想を教訓として心に刻み、ハンターの思想の基本的な核として使用したと主張している。
チーム編成[]
名前[]
チーム名はほとんどの場合、チームメンバーの名前の頭文字を使って作られる。稀ではあるが、名前ではなく名字の頭文字を使われるメンバーもいる。チームリーダーの頭文字は、チーム名の最初の文字である[2]。
すべてのチーム名は、レムナントの色の命名規則に従っている。これは、チーム名が色であること、色を意味すること、色のような響きを持つこと、または人々に特定の色を想起させることを意味している[4]。
ビーコン・アカデミーでの編成方法[]
- メイン記事:ビーコン・アカデミー・新入生試験
アカデミーごとに、チームの編成方法は異なる[5]。ビーコン・アカデミーおいては、ビーコン・アカデミー新入生試験でチームが結成された。
ビーコン・アカデミーに到着した翌日、1年生(ルビー・ローズ、ジョーン・アークなど)は、エメラルド・フォレストを見下ろすビーコン・クリフの間際に集められ、オズピンとグリンダ・グッドウィッチの前に立ち、これから受ける新入生試験の手順を説明される。崖から打ち上げられて下の森に着地した後、最初に目を合わせた2人は、その後4年間のビーコンでの生活を共にするパートナーとなる。
“Players and Pieces”で見られるように、4人一組を完成させるために、寺院の遺跡で見つけて選んだ遺物が同じものだった2組を合わせてチームを作る。さらにオズピンは、試験中に誰が最も優れたリーダーシップを発揮したかを基準にリーダーを選んだ。
“The Badge and The Burden”の時点では、それぞれのチームのメンバーは寮の部屋を共有している。また男女混合チームであるチームJNPRでさえ、一部屋を共有していた。
またビーコンが崩壊し、学長が亡くなった“End of the Beginning”の後、ビーコンのチームが活動を続けていたかどうかは不明である。特にチームRWBYはメンバーの離散により活動が停止し、ルビーは一時的にチームRNJRのメンバーとして活動していた。しかし“Haven's Fate”でチームRWBYは再結成される。またチームCFVYがシェイド・アカデミーに移籍した例など、他のアカデミーに移籍したチームが存在する可能性もある[6]。
シェイド・アカデミーでの編成方法[]
- メイン記事:シェイド・アカデミー新入生試験
シェイド・アカデミー新入生試験が始まると、生徒たちは武装したエア・バスに乗るように言われ、ヴァキュオの砂漠まで連れていかれる。ハンター候補生たちはそれぞれの目的地の座標と、スクロールの接続が遮断されることを知らされる。そして、3つの目的が与えられる。
- 砂漠で生き延びること
- シェイド・アカデミーに自分を連れ帰ってくれるためのエア・バスを探すこと
- 砂漠の中で、金色の装飾品を探し、回収すること
数千フィートの高さに到達した後、飛行機の床が突然開き、生徒たちは全員、眼下の砂漠に落下していく。柔らかい砂の上に安全に着地するために、生徒たちは自分たちで着陸方法を考えなければならない。
チームの選出方法は不明だが、チームSSEAの編成を鑑みたスカーレット・デイビッドは、その方法は完全にランダムであると考えている。
チーム[]
ビーコン・アカデミー(以前)[]
ビーコン・アカデミーはヴェイル王国の首都にあった。ビーコンの陥落とオズピンの死後、アカデミーにはグリムがはびこり、多くのチームがシェイド・アカデミーに移籍したり、襲撃で命を落としたり、完全に去ってしまった。したがってグリンダがビーコンの学長に就任し、かつての栄光を取り戻そうとしている。
シェイド・アカデミー[]
シェイド・アカデミーはヴァキュオ王国にあり、学長はセオドアである。多くのチームが陥落したビーコンやヘイヴンから転校してきたことで、チームNDGOのような元からシェイドに在籍しているチームが、編入生にしばしば嫌がらせをするようになった。
チームBRNZはシェイドのチームだが、ビーコン陥落時にノーラン・ポーフィリオだけが生き残り、ほぼ全滅した。チームCFVYはビーコン陥落後にシェイドへ移籍している[7][8]。
ギリアン・アストゥリアスのチームはシェイドの古いチームだったが、ジャックス・アストゥリアスが素行不良で退学になった後、他のメンバーも一緒にクラウンを結成するためにアカデミーを去った。クラウンに洗脳された教授のザンシ・ランポールは、クラウンがアカデミーから調査されないようセオドアに、既存のチームを変えるように勧めた。
ギリアンのチーム
|
ギリアン・アストゥリアス
|
ギリアン
|
|
ジャックス・アストゥリアス
|
ジャックス
|
|
ローザ・シュヴァイン
|
ローザ
|
|
アルジェント・ポコロン
|
アルジェント
|
|
|
シェイド・アカデミー(一時的)[]
クラウンのたくらみは一時的に成功したが、しばらくすると新チームのメンバー達はお互いが上手く協力できないことに気付き、なにかがおかしいと疑い始めた。ヤツハシ・ダイチがメモリー・ワイプのセンブランスを使ってランポールの洗脳を解くと、彼女は新しいチームが結成されたのは、クラウンのシェイド・アカデミー襲撃が妨害されないようにするためだと明かした。このことを知ったセオドアは、新しいチームをすべて解散させ、古いチームを再編成して襲撃に備えた。
チームFNDU
|
|
|
|
アンバー・ゴルゴネイオン
|
アンバー
|
アンバー
|
|
チームROSC
|
|
オリーブ ガシュリー
|
オリーブ
|
オリーブ
|
|
|
|
チームBYRN
|
|
|
レイ・ノワール
|
レイ
|
レイ
|
|
|
チームSSEA
|
|
|
Minor Characters/Vacuo
|
エレクトラ
|
エレクトラ・
|
アリアドネ・ギメ
|
アリアドネ
|
アリアドネ・
|
|
アトラス・アカデミー(以前)[]
アトラス・アカデミーは、政府やアトラス軍と合併したハンター・アカデミーであった。学長のジェームズ・アイアンウッドは軍の将軍でもあり、チームFNKIのように多くの生徒を軍に徴兵することができた。“The Final Word”においてアトラス王国が滅亡したことで、アカデミーも一緒に滅び、アカデミーに関連する多くの組織やチームも解散した。その中にはエース部隊やペニーのチームも含まれる。
ヘイヴン・アカデミー[]
ヘイブンの崩壊後、ヘイブン・アカデミーに所属していたチームはすべて別の場所に移った。RWBY: After the FallではチームSSSNが、RWBY: Before the DawnではチームABRNがともにシェイド・アカデミーに転校している。チームSSSNとチームABRNはヘイヴンで唯一残っている活動中のチームであり、他のチームは辞めたり、ティリアン・キャロウズとヘイゼル・ライナートに殺されたりしている[9]。
さらに、厳密には生徒ではないが、シンダー派閥からシンダー・フォールとエメラルド・サストライ、マーキュリー・ブラック、ニオポリタンの四人がヘイヴン・アカデミーのチームだと偽って、ヴァイタル・フェスティバル・トーナメントに潜入した。そのための書類を偽造して尽力したのが、ヘイヴン・アカデミーの学長であるレオナルド・ライオンハートである。
臨時チーム[]
勢力[]
オズピン勢力
|
|
|
|
セオドア
|
セオドア
|
セオドア
|
ザンシ・ランポール
|
ランポール
|
ランポール
|
|
|
|
離脱・死亡
|
|
トリビア[]
ストーリー[]
- 1年生は、チームメイトが割り当てられる日の朝でさえ、どのようにチームを作るかを推測したり、他の人を誘ったりする様子が見られるため、ビーコンでのチーム作りの過程や詳細は試験まで秘密にされている。ピュラはチームが4人で構成されていることを事前に知っていたし、ノーラもテストが森の中で行われることを前もって知っていたが、グリンダ自身は生徒たちが聞いた話を「噂」として呼んでいる。
- すべてのチーム名の頭文字がリーダーの名前の頭文字で表されているにもかかわらず、ジョーン、ワイス、ルビーの3人は、誰がリーダーになるのか驚いている様子が描かれている。これはたんに、生徒たちがチーム分けの方法を知らないだけかもしれない。
- エース部隊がチームカラーを持たないことや、標準的な1チーム4人組である慣習を無視していたことは意図的な選択であって、アイアンウッドがオズピンのルールや効率性を優先する考え方を気にしていないことを示すために行われた[10]。
- ビーコン・アカデミー・イニシエーションでは、寺院の遺跡の中に20個の白黒のチェスの駒が見えていた。チェスの駒は白と黒でそれぞれ2個ずつである。これは、イニシエーションに合格できる4人1組のチームが全部で10組ある可能性があることを意味している。
チームの名前[]
- 各チームにはそれぞれのモチーフがある。例えば、RWBYは「おとぎ話」、JNPRは「異性の装束を着た戦士や伝説」、CRDLは「鳥」、CFVYは「様々なスイーツ」である。
- ほとんどの場合、チーム名の文字はすべてメンバーの名前の頭文字で構成されている。しかし、5つのケースでは、チームメンバーの名字の頭文字がそれぞれのチームの文字に使われています。チームJNPRの"Lie Ren"、チームCRDLの"Sky Lark"、チームBRNZの"May Zedong"、そして"RWBY: The Grimm Campaign"に出てくるチームASFRの"Arrastra Skye"と"Pyke Rite"である。
- これまでに、チーム名とリーダーの名前が一致したケースが3件ある。チームRWBYの"Ruby Rose"、チームSSSNの"Sun Wukong"、チームBRNZの"Brawnz Ni"である。
- Volume 4のエピソード1ではレンとノーラ、ジョーンの3人が、ルビーが加入してできた新チームの名前をRNJR(レンジャー)にするかJNRR(ジュニア)にするかで議論している。
- ノーラは、チームJNPRのメンバーの方が多いのでチームJNRRと呼ぶべきだと説明した。レンは、チーム名の発音が色と結びつかないことを理由に反対し、さらにルビーの任務を手伝うのだから、チーム名はルビーの頭文字で始まるべきだと指摘します。それゆえチーム名を「RNJR」とした。
雑多[]
- 全貌が明らかになったチームには、名前に赤を暗示させるメンバーがいる。『ルビー(ルビー)・ローズ(バラ)』、『ピュラ(ギリシア語で赤い髪の女)・ニコス』、『スカーレット(緋色)・デビッド』、『ベルベット・スカルラティーナ(猩紅熱)』、『カーディン(チーム名"CRDL"も同様、カーディナルで『深紅の』)・ウィンチェスター』、『アルスラン・アルタン(チュルク語で『赤い暁』)』、『ロイ(ゲール語で『赤』)・スタリオン、『オクタヴィア(木苺の一種)・エンバー(残り火)』、『シンダー(消し炭)・フォール(秋)』、『サマー・ローズ(バラ)』、『アーサー・ワッツ("watt"から電気、そして稲光?)』、『ロビン・ヒル(スペル違いの"robin"が暖色の鳥)』。
- ペニーのチームは、メンバーが2人しか映っていないという曖昧な状態だった。
- このパターンは後に破られ、チームFNKI、チームSAFR、チームSMMK、そしてエース部隊には赤の色合いを想起させるキャラクターがいない。
- シェイド・アカデミーの臨時チームもほとんどがこのパターンである。『アンバー(赤みがかった茶色)・ゴルゴネイオン』、おそらく『エレクトラ・フューリー(怒りの意で、精神的に赤い)』など。ただしチームBYRNは例外である。