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マーキュリー・ブラック(Mercury Black)は元々、シンダー・フォールの部下の一人で、エメラルド・サストライの元相棒。使用する武器はショットガンが付いたブーツのタラリア

"Midnight"にて、シンダーの部下ではなくセイラム陣営の一人となった。

外見・衣装[]

マーキュリーは色白の肌をした若く逞しい男性である。髪は銀色がかったグレー[1]で、前髪はラフに残しつつスリックバックにしている。彼の身長は初登場時は約178cmであったが、Volume 8ではさらに伸びて188cmとなっている。

彼の両足は腿の途中からは義足であるが、普段はズボンとブーツで完全に隠されている。また、彼の両腕には特徴的な傷跡が残っているがこれも普段は防具で隠されている。

初期(Volume 1~6)[]

上半身には青灰色と黒の2色が入ったファスナー付きのジャケットを着ており、下半身には同じ2色のズボンを穿いている。またベルトからサッシュかバンダナのような布を垂らしており、腕には腕甲と肩当てを付けている。

制服(ヘイヴン)[]

ビーコン・アカデミーに居る間、マーキュリーはヘイヴン・アカデミーの制服を着ていた。これはカラーの付いたダークグレーのジャケットに黒のズボンと白のアームバンドで構成されている。

回想シーン[]

"Beginning of the End"では彼は現在と同じジャケットを着ているが、腕のアーマーは着けていない。また下半身にはオレンジのパンツと黒のブーツを身に付けていた。

アトラスでの衣装(Volume 8~)[]

Volume 8ではマーキュリーは衣装を一新しており、首までのファスナーが付いたオレンジのトリム入りのトップスの上から、ガンメタル・グレーのダブルのジャケットを着ている。ジャケットの正面左側には彼のエンブレムの模様が入っている。両腕には二の腕までをカバーするグレーの籠手と黒のフィンガーレス・グローブを付けている。黒のズボンは腿の周りにファスナーが付いており、ベルトの右足側には「M80-495」と書かれたオレンジのキーチェーンが付けられている。髪の毛も僅かに変化があり、顔の右側に垂れさがった前髪はやや短くなったが、より洗練された見た目になっている。

イメージギャラリー[]

人物[]

"Best Day Ever"では、マーキュリーの気楽な性格と相棒のエメラルドをからかう様子が描かれている。彼は興奮を求める活動的なタイプで、絵が無い本を嫌い、ヴェイルの街はつまらないと口にしている。任務中はこのような態度を改め作戦に集中しているが、戦闘中に優位に立ったときなどは相手を挑発することもある。

戦闘時にはマーキュリーは真剣かつ冷静な一面を見せている。"Extracurricular"のピュラ・ニコスとの戦いでは、彼は全力で攻撃を仕掛ける前に相手の実力を確かめるような行動を取っており、戦略的な思考を持っている事が分かる。"Lessons Learned"のココ・アデルヤツハシ・ダイチとの戦いでは彼の狡猾な一面が見られる。彼はサバンナの地形を活かしてココに奇襲を仕掛け、間欠泉の地形ではその一つを利用してヤツハシの体勢を崩すことで攻撃のチャンスを作り出している。

タクソンを殺すときの無頓着な様子から、マーキュリーは人を脅したり殺したりすることに罪悪感を持っていないようで、それをネタにジョークにする程である。これは彼が父親から暗殺者として育てられたことが原因であると思われる。また、彼は他人の苦しむ姿を見て楽しんでいるような節がある。

"It's Brawl in the Family"でクロウ・ブランウェンを見かけたときは、マーキュリーは珍しく真剣な態度を見せ、その事をシンダーに詳細に報告していた。

"Fall"と"Beginning of the End"では彼はヤンを陥れる計画のために演技能力を見せている。観衆からはヤンが無抵抗の彼を攻撃して足に重症を負わせたように見えたが、実際は彼は義足であり大きな怪我はしていなかった。また、彼はシンダーの命令には忠実であり言われた通りその後しばらく身を潜めていた。

"The Next Step"では、普段の気楽な態度とは異なり無礼な態度をほとんど見せなかった。ただしアーサー・ワッツの侮辱に対しては攻撃をするような素振りを見せ、エメラルドに制止されている。"A Perfect Storm"でレイヴンを挑発して言い返された時にも同じような事があった。彼は積極的に発言するタイプであるが、セイラム陣営のメンバーと一緒に居る時は口数が少ない。この事は"Lost"でティリアン・キャロウズに組み伏せられた後の態度でも分かる。

マーキュリーは暗殺者の父親、マーカス・ブラックから受けた虐待的なしつけのせいで心に苦しみを抱えている。センブランスをマーカスによって奪われたという事実も、その苦しみがいつまでも続く要因になっている。マーカスはマーキュリーが十分強くなれば奪ったセンブランスを返すと言い、それによってマーキュリーは他の誰もした事がないと思えるほどの努力を重ねたが、結局マーキュリーがマーカスを殺した後もセンブランスが戻ってくることは無かった。ティリアンは、マーキュリーがこのような生い立ちから学んだのは暴力と痛みだけだとして、彼がセイラム陣営に属しているのはそれらから逃れることが出来ないからだと指摘した。

マーキュリーはエメラルドとは異なり、シンダーが本当は彼等の事を気にかけてなどいない事に気付いており、利害関係で繋がっているだけだと考えている。

普段の態度とは裏腹に、マーキュリーも仲間を気にかける感情を持っており、特にエメラルド・サストライとの関係にはこの事がよく表れている。"Haven's Fate"にてヤンが知識のレリックを持って戻ってきたときには、自分達に勝ち目が無いことを認識し、取り乱すエメラルドに対して一緒に逃げるよう声をかけている。また、"Midnight"ではシンダーがエメラルドのことなど気にかけていないということを再度指摘し、彼女に付き従うのをやめろと言っている。この事は、セイラムの命令に背くシンダーにエメラルドが協力することで、共に罰せられることを彼が心配しているとも受け取れる。

"War"では、エメラルドからセイラムの真の目的が世界を完全に破壊することだという話を聞いたが、マーキュリーは半信半疑で依然としてセイラムに従うべきだと主張した。しかしその後ティリアンからその話が真実だと言われた時には、彼は困惑するような様子を見せた。ティリアンと一緒にヴァキュオへと出発する直前、心配そうな顔を見せるエメラルドに対して、マーキュリーは何かを決意したかのような表情で彼女に頷いてみせた。

技能と力量[]

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蹴り技主体の戦闘スタイル

"Extracurricular"でのピュラとの戦いで見られるように、マーキュリーはテコンドーのような蹴り技主体の格闘技を身に付けており、素早い蹴りの連続技で相手を圧倒する戦い方を得意としている。また、彼の動きにはブレイクダンスやカポエイラムエタイのような要素も見られる。彼の経験と技術は卓越しており、ビーコン・アカデミーの1年生で最強と思われるピュラでさえも守勢に立たせる程であった。

マーキュリーはココのガトリング・ガンの銃撃を近距離で走ってかわすほどの素早さを持っている。ジャンプしたヤツハシの大剣による一撃を両足で受け止めており、さらにかなりの体格差があるヤツハシをノックダウンしていることから筋力もかなりのものであることが分かる。"Vault of the Spring Maiden"で突進するルビーのを1回の蹴りで叩き落としていることからも彼のパワーが窺える。

マーキュリーの戦法は足技に特化しているが、手を使って相手を掴んだり攻撃を防ぐこともある。ココとヤツハシとの戦いでは、二人を同時に掴んで蹴りを浴びせたあと、ココの腕を掴んで彼女のガードを解いたあと頭に蹴りを叩き込んでいる。ヤンとの戦いではヤンの連撃を腕で上手く受け流している。また、この戦いでは彼はいくつかパンチも繰り出している。

マーキュリーは観察眼にも優れ、分析や戦略を立てることにも長けているようである。彼はピュラとの短い戦いの中で彼女のセンブランスの性質や限界を推測している。彼は"PvP"でルビーと対峙したときも、この観察眼で高速移動する彼女にカウンターを浴びせている。

武器[]

メイン記事:タラリア
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ブーツから弾を発射するマーキュリー

マーキュリーの武器は射撃機構が備わったブーツのタラリアである。

ヤンのエンバー・セリカを使った戦い方と同様に、マーキュリーは遠距離戦に対応するためにこの射撃機構を用いている。ブーツから弾を発射するときは、彼は多くの場合寝た状態から跳ね起きる「キップアップ」(またはキックアップ)と呼ばれる体勢か、または「トーマス旋回」と呼ばれる体勢で行う。彼は普段のテコンドーのような戦闘スタイルからすぐさまこのカポエイラのようなスタイルに移行できる。また、より一般的な正面蹴りや横蹴りから弾を発射することもある。

この武器はさらにダストを使った弾も扱える。トーナメントで、マーキュリーは多くの弾を発射して自分の周囲に竜巻のように回転させ、その後相手に向けて一斉に放っている。彼はこれらの弾を足から発射しているにも関わらず精密射撃が可能であり、ルビーが持ったスクロールを正確に撃ち落としたこともある。

彼はブーツの射撃機構を活用して空高く跳躍したり、高速に移動することも出来る。これはマーキュリーの同じ名を持つローマ神話の神メルクリウスが翼の付いたサンダルで高速に移動したり空を飛ぶこととよく似ている。

義足[]

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義足を直すマーキュリー

マーキュリーの両足は腿から下は機械式の義足である。いつ頃から義足になったのかは明かされていない。これらの義足はバトル用の機構が組み込んであるようで、彼が普段義足を見えないようにしているのもその有利性を隠すためであると考えられる。彼は義足の整備を全て自分でこなしているようである。

義足はかなり耐久性が高く、アンバーの放った火炎や凍った葉の攻撃やヤンの銃撃を浴びても問題無く機能していた。さらにジャンプしたヤツハシの一撃を両足で受け止めた際も特にダメージは見られなかった。

マーキュリーは歩くときに僅かにサーボモーターの音をさせている[2]

諜報[]

暗殺者として育てられたからか、マーキュリーは情報収集や口先で人を欺く能力に長けている。ビーコン・アカデミーに滞在している間、彼はやや自信過剰だが善良な一生徒としての役割を演じきっており、その間にピュラの技量などの情報を収集している。

センブランス[]

"Lost"にてマーキュリーがセンブランスを開花させたときに父親の能力によってそれが奪われたことが明かされた。しかし、彼のセンブランスがどういうものだったのかについては明かされていない。

トリビア[]

  • マーキュリーという名はローマ神話の神、メルクリウスに由来する。
    • マーキュリー(Mercury)は水銀を意味し、銀色を表している。
  • 姓のブラック(Black)は黒色を表している。
  • Gray G. HaddockMiles Lunaは(Volume 2でマーキュリーの声を担当した)J.J.にマーキュリーを説明する際に"a hipster douchebag, but he's cool."(流行に敏感なイヤな奴、だが格好良い)という表現を使った[3]
  • AfterBuzz TVのインタビューの中でJ.J.はマーキュリーが本気を出していればピュラを倒していただろうと主張している。ただし同時に、この意見は偏ったものであると認めている。また、彼はマーキュリーの声を演じる際にジャック・ニコルソンの下手な物まねをしていると述べている[4]
  • マーキュリーは作中のシーンの中で初めて人を殺した人物である。Volume 2コメンタリーによれば、J.J.はこの事をよく話題に出していた。
  • マーキュリーが身に付けているタグの"M80-495"という数字は彼の名前と関係している。80は水銀の原子番号であり、紀元前495年はメルクリウスの神殿が建てられた年である。
  • Volume 8以降のマーキュリーのブーツは羽根が付いたようなデザインになっており、メルクリウスが履いている羽根が付いたサンダルと似ている。

参考[]

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