"Tipping Point"(転換点)はRWBYの4期6話目(累計第46話)のエピソード。Roosteeth有料会員には2016年12月10日、無料会員には同年12月11日、一般には同年12月17日に公開される(いずれも現地時刻)。
トランスクリプト
英語版:http://rwby.wikia.com/wiki/Tipping_Point/Transcript
ノーラ:今日もまた冒険の日々だよー!
ルビー:今日の予定は?
ジョーン:歩く!
ノーラ:メインイベントはー?
レン:歩きです
ルビー:(溜息)ヘイヴンってこんなに遠かったんだね
レン:ルビー? 何日かかると考えていたのですか?
ルビー:わかんないよ! あたしの故郷は狭かったし、こんな遠出したことなかったし!
ジョーン:で、結局……何日くらい?
ルビー:まーその……2週間?
ジョーン:はぁ!?
ルビー:あーもう! 3週間くらい! (目逸らし)もういいじゃん
(ルビー、前方何かに気づく)
ルビー:ん、何アレ?
ジョーン:あれ……おかしいな。あと数日は街を通らないはずだけど
ノーラ:あの建物……壊されてない?
ジョーン:生存者を探すんだ!
(一行、街に駆け出す)
(街を探索、ルビーが板を持ち上げてのぞき込む)
ルビー:何かあった!?
ノーラ:こっちは何も!
ジョーン:こっちも空振りだ!
レン:これはまるで……放棄されたような
ノーラ:ねえ、ここ何かあるよ!
(一行、看板らしきものをのぞき込む)
ノーラ:オニユリ? 聞いたことないよ
ジョーン:俺もだ
レン:知ってます。アニマ大陸におけるマウンテン・グレンのようなものです、未完成でしたが。何年も前、ミストラルの富豪層の方々が王国の運営自体を疑問視していました。彼らは評議会にも愛想を尽かせ、資産を持ち寄り、独自の法を持つ独自の街を作ったのです。ゆくゆくは王国として発展することを、誰しもが夢見ていました。……私の両親も
ルビー:どうなったの?
レン:……いつも通りです
ジョーン:グリム、か
レン:たった一匹のグリムに
ルビー:一匹?
ジョーン:……なあ。もう行こう。ここは気味が悪い
(ワイスのコンサート)
ワイス:♪私は駒じゃない 所有物じゃない あなたの罪まで継いで生まれたわけじゃない 富も権力ももう私を繋ぎ止められないわ 支配されない どんな試練があっても 決して屈しない 私の人生なの♪
(コンサート後、パーティ会場)
ウェイター:他にもお持ちしましょうか?
女性:結構よ
男:素敵なドレスですね
金髪の女性:こんな古臭い物が?
男:良いコンサートでしたね
金髪の女性:ええ、素敵な歌声でしたわ ……
(シュニー一家と談笑する一行)
ジャック:正にそこなのです。ファウナス達にも他の鉱員と全く同じ賃金を支払っているのです。あのような抗議を受ける謂れはありません
ビジネスマン:ふむ、そこで問題となるのは、この社会そのものでしょうな
ジャック:ほう、つまりアトラスがですかな?
ビジネスマン:アトラスとマントル……その経済的格差を否定するわけにはいきません
ビジネスウーマン:では、どうすべきと思われますの?
(ワイスが去ろうとし、ジャックが腕をつかむ)
ビジネスマン:ただ、報酬の問題ではなく、機会の問題ではないかと言っているだけですよ
ジャック:(ワイスに対し)どこへ行く気かね?
ワイス:ただ……飲み物を頂きに
ジャック:運ばせてくればよかろう(ウェイターを呼び止めようとする)
ワイス:結構です、私が行きますわ。すぐ戻ります、必ず
ビジネスウーマン:……しかし、ここへの移住を強制したわけでは
ビジネスマン:SDCのような会社が仕事を確約したためでしょう?
(ジャック、諦めて話を戻す)
ジャック:失礼、私事で取り込んでおりまして。聞いた所、褒められておりますかな?
(ワイス、ビーコンの絵を眺める)
ヘンリー:綺麗だね。君によく似合う
ワイス:ええ、素敵な絵画ですわ
ヘンリー:会話のきっかけのつもりだったんだけど、今のはどう?
ワイス:(溜息)改善点が多いですわね
ヘンリー:本心からの感想、痛み入ります。ヘンリー・マリゴールドです
ワイス:(彼の方に向き直って)ワイス・シュニーですわ
ヘンリー:知ってるさ、コンサートで。当たり前か……(咳払い)素敵だったよ。もちろん、君の美しさだけじゃない
(ワイス、絵画に向き直る)
ヘンリー:本心、だよ。それで、買うつもりかい?
ワイス:いいえ、そのつもりはありません
ヘンリー:確かに、絵画にしてはお高い
ワイス:お金を集めるためです!
ヘンリー:お金を? 何のために?
ワイス:「何のため」!?
ヘンリー:ハハハ……恥ずかしながら、こういう場も食事とドリンク目当てだから。……もちろん、一流の「方々」もね。それで、これは、またマントルの為の資金集めか何かかい?
ワイス:……お引き取りを
ヘンリー:え?
ワイス:何なら、警備の方々に出口へ案内させますわ
ヘンリー:でも僕は何も――
ワイス:出て行って!!
ヘンリー:……勝手にしろ
客:違うこれじゃない! 私はダブルサンデーを頼んだのだ! こんな――
ウェイター:申し訳ありません
(立札:『我々の配慮を示そう 募金は全てヴェイル王国へ』)
若妻:――でもヴェイルの悲劇は当然ではありませんこと? よく今までもった方ですわ
旦那:お前……
若妻:何です? 貴方だって昨晩言っていたじゃありませんか。驕って正式な王国の護衛もつけないなんて、いい気味ですわ
ワイス:お黙りなさい!!
ジャック:……ワイス?
ワイス:何も知らない癖に! 皆そうです!
若妻:何ですって?
ワイス:皆ただどうでもいい話をしているだけ! 髪の毛、お金、何の意味もない事柄の心配ばかり!
ジャック:ワイス、よしなさい(腕をつかむ)
ワイス:離して下さい!
ジャック:我が一家に恥をかかせる気か!
ワイス:離してと言って――!
(倒れ込んだワイス、召喚が発動)
(召喚獣が若妻を襲う)
若妻:やめて! 謝る、謝るから! 来ないでぇ!
(直前で銃撃)
若妻:逮捕なさい! 何してるの!? そんな娘は投獄すればいいのよ!!
アイアンウッド:まともな事を言っているのはその娘だけです。……招待に感謝する、ジャック
(オニユリにてRNJR一行)
(レンが一行を押しとどめ、武器を構える。交戦)
ジョーン:戦いたくはない!
レン:何者です?
ティリアン:何者なんておめぇにゃ関係ねぇさ。おめぇ(ノーラ)にも、おめぇ(ジョーン)……ま、おめぇさんは「イイ」かもなぁ
(ジョーン息をのむ)
ティリアン:だが狙いは……おめぇだよ
ルビー:……あたし?
ティリアン:まあ、何のことやらさっぱりだろうなぁ。興奮するだろ!
ルビー:何が望み?
ティリアン:薔薇にゃ棘があるのか! オレはあんたを連れ去り来たのさ
ノーラ:彼女がそれを望まなかったら?
ティリアン:ふん、掻っ攫うだけさ
ジョーン:お前にそんなことはさせない
ティリアン:……いいゼ
(ジョーンの背後に回るティリアン)
レン:ジョーン!!
(戦闘、ルビーの撃った弾がノーラに命中)
ティリアン:(ひとしきり笑った後)こりゃ、ケッサクじゃねぇか!
(ノーラの反撃、砂煙が上がる)
ティリアン:なーんちゃって!
レン:まさか……ファウナス!?
ルビー:誰の差し金!? ホワイトファング!? ローマン・トーチウィック!?
ティリアン:そりゃ使い捨ての兵と人形さ。オレが心酔すんのは我らが女神様だけ!
ルビー:……シンダーね
シンダー:ふん、あいつがそんな器かよ
(戦闘、ルビーへの一撃を受け止めるクロウ)
クロウ:よう